【処遇改善加算】介護士の給料を増やす方法

訪問介護士の日常

介護士は仕事がきついが給料が安いとよく言われますよね?

この記事では処遇改善加算で給料を上げられる可能性をお伝えします。

結論、私は3年ほど前まで9時-18時の週5勤務で給料が手取り18万円ほどでしたが、処遇改善加算の分配の交渉をして加算をしっかりともらえるようになると手取り25〜27万円位になりました。

決して他業種と比べると高くはないですが約7万円以上の収入アップは大きいです。

皆さんにも事業所と交渉して少しでも収入があがるようにサポートするのでぜひ最後までご覧ください

 目次

  • 処遇改善加算とは
  • 事業所の処遇改善加算の詳細を知りましょう
  • 事業所の処遇改善加算の種類と区分がわかったらすること
  • 私の勤めている事業所の場合

処遇改善加算とは

簡単に言うと他業種との賃金格差を解消して介護職の人員流出を減少させる目的の国からの補助金です。


処遇改善加算は全額従業者に支払わなければならないので事業所が別の目的で使用できないようになっています。


もらえる金額はサービスの種類により違います。ご自身がどのサービスに従事しているかを確認してみてください。


2025年度の加算率(区分Ⅰ~Ⅳ)

介護保険サービス(介護職員等処遇改善加算)

サービス区分
訪問介護、夜間対応型訪問介護など24.5%22.4%18.2%14.5%
(介護予防)訪問入浴介護10.0%9.4%7.9%6.3%
通所介護、地域密着型通所介護9.2%9.0%8.0%6.4%
(介護予防)通所リハビリ8.6%8.3%6.6%5.3%
特定施設入居者生活介護など12.8%12.2%11.0%8.8%
認知症対応型通所介護18.1%17.4%15.0%12.2%
小規模多機能型居宅介護、看護小規模多機能型14.9%14.6%13.4%10.6%
認知症対応型共同生活介護18.6%17.8%15.5%12.5%
介護老人福祉施設など14.0%13.6%11.3%9.0%
介護老人保健施設など7.5%7.1%5.4%4.4%
短期入所療養介護(老健外)など5.1%4.7%3.6%2.9%
介護医療院など5.1%4.7%3.6%2.9%

(出典:のどか会計事務所)より

障がい福祉サービス(福祉・介護職員等処遇改善加算)

サービス区分
居宅介護/同行援護41.7%40.2%34.7%27.3%
重度訪問介護34.3%32.8%27.3%21.9%
行動援護38.2%36.7%31.2%24.8%
重度障害者等包括支援22.3%16.2%13.8%
生活介護8.1%8.0%6.7%5.5%
施設入所支援/短期入所15.9%13.8%11.5%
療養介護13.7%13.5%11.6%9.9%
自立訓練(機能訓練/生活訓練)13.8%13.4%9.8%8.0%
就労選択支援/就労移行支援/自立生活援助10.3%/10.3%/10.3%10.1%/10.1%/10.1%8.6%/8.6%/8.6%6.9%/6.9%/6.9%
就労継続支援A型/B型9.6%9.4%7.9%6.3%
共同生活援助(介護サービス包括型・日中支援型)14.7%14.4%12.8%10.5%
共同生活援助(外部サービス利用型)21.1%20.8%19.2%15.2%
児童発達支援13.1%12.8%11.8%9.6%
医療型児童発達支援17.6%17.3%16.3%12.9%
放課後等デイサービス13.4%13.1%12.1%9.8%
居宅訪問型児童発達支援・保育所等訪問支援12.9%11.8%9.6%
福祉型障害児入所施設21.1%20.7%16.8%14.1%
医療型障害児入所施設19.1%18.7%14.8%12.7%
支援施設(生活介護/自立訓練など)10.1%/12.5%8.4%/9.9%6.7%/8.1%
支援施設(就労移行など)10.7%/10.5%/10.4%8.9%/8.7%/8.6%7.1%/6.9%/6.9%

(出典:のどか会計事務所)より 

事業所の処遇改善加算の詳細を知りましょう

処遇改善加算は取得していますか?

まず、お給料に処遇改善加算が入っているかを確認して下さい。ここで入っていれば次の項目へ、入っていなければすぐに上司に相談して下さい。


処遇改善加算の区分はどうなっていますか?

区分によりもらえる金額が違います。ご自身の事業所が加算を取得してる場合は区分を確認して下さい。(I)以外の場合は何故(I)ではないのかを調べて下さい。

(出典:Gem Med)より


事業所の処遇改善加算のサービス種類と区分がわかったらすること

各月の処遇改善加算額

各月の処遇改善加算額がわかる職員さんに聞いてみて下さい。もしわからなければ、サービス別の売上を調べて表と照らし合わせて下さい。


事業所での処遇改善加算の分配に関する詳細

各月の処遇改善加算額が分かれば、まずご自身がしっかりと加算をもらえているのかを計算してみて下さい。満足できないようでしたら貢献度に対して上司にお話をしてみて下さい。

簡単には通らないと思いますが、他の職員さんも一緒に交渉するともしかしたら分配率が変わるかもしれません。


私の勤めている事業所の場合

私の事業所は、デイサービス(障がい)・訪問介護(介護保険)・居宅介護(障がい)の各事業所があります。

まず処遇改善加算を取得してもらうまでに1年半ほどかかりましたが何度も交渉をして取得してもらえるようになりました。


私は居宅介護の事業所です。最初は訪問枠(訪問介護・居宅介護)とデイサービスで処遇改善加算を分けて分配することになりました。


私たちの売上が大半を締めていたのですが均等割だったので交渉をしましたが、まだ始めたばかりのため交渉は通りませんでした。
(詳細の金額は忘れてしまいました)

1年後、事業所の事務処理の都合で障がいサービスと介護保険サービスで加算を分けて分配することになりました。デイよりも居宅の加算金額がだいぶ多いのでまた交渉をしました。


結果、まずデイと居宅を合わせた加算額の30%を居宅介護に振り分けて残りの70%をデイと居宅で均等に分ける条件で合意しました。


その時の金額で基本給に約3万円と時給に身体500円、家事250円位でした。

その翌年に事業所での加算の支払いミスが生じました。総額では全額払っているのですが、書類上払えていないことになっている状態になり、書類上で支払い額が足りていない人には改めて、1人あたり千円〜7万円位の追加支払いが発生しました。
(この説明は非常に難しいため割愛させていただきます)



結果、事業所は70万円の持ち出しが生じため、その後は各事業所ごとの加算金額をそのままもらえるようになりました。


常勤職員にまず20%の分配(常勤2万5千円、サ責5万円)残りの80%を全員で分配(身体1000円・家事500円)
(全体のサービス時間と動いたヘルパーの数により多少前後します)
の加算がつくようになりました。

今では平均手取りが25〜27万円位で多い時は30万円位です処遇改善加算を理解すれば交渉次第で収入が増える可能性があります。

まだ処遇改善加算の交渉の余地がある方は是非チャレンジしてみて下さい。

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